恋愛と失恋の果てに。
チラッと見る。まだ怒っている……。
謝るにも勇気がいる。
でも、謝らないと周りの人が被害に……。
私は、勇気を振り絞って課長のところに行く。
「あの……課長」
「何だ?」
こちらをチラッと見たかと思うとすぐに
目線を逸らされてしまう。
ズキッと胸が痛む。
目すら合わせてくれない。
「あの……少しいいでしょうか?
大事な話があるのですが……」
「…………用件があるならココで言え」
「それは……その……」
こんなところで言えるわけがない。
周りが見ているのに。
しかし課長は、冷たい表情で
「くだらん用なら後にしろ。
今は、急がしい。おい、松井!!」
そう言い私を拒絶した。
ズキッ!!
私がしてほしいのは、そんな冷たい表情じゃない。
梨々花ちゃんに向ける優しい笑顔なのに
やっぱり……私。
課長に嫌われちゃったの?
あんなことしたから