恋愛と失恋の果てに。
えぇっ!?私に用……?
ジロッと私を見てくる。
「梨々花……ちゃ……」
私は、梨々花ちゃんの名前を呼ぼうとしたら
「……ないで」
えっ?
「私のパパを奪わないでよ!!」
大きな声で叫ばれる。
えっ……えぇっ!?
梨々花ちゃんの言葉にも驚いたけど
大きな声に驚いてしまった。
周りもジロジロとこちらを見てくる。
「あの……梨々花ちゃん?」
「あんたが、パパをそそのかしているせいで
パパが心変わりしようとしている。
私は、認めない。
パパは、ママと復縁するべきなの!!」
「あんたなんかじゃママに敵うわけないじゃない。
それにパパは、まだママのことが好きなの。
ずっと大切にしているんだから」
涙を溜めながら必死に訴えかけてくる
梨々花ちゃん。
私は、その言葉を聞いてショックを受ける。
「ママだって……まだパパのこと忘れられないぐらい
好きなのに。
あんたが居るせいで家族が迷惑してる。
私のパパを取ろうとしないで!!」
涙を流しながら言ってくる梨々花ちゃん。