恋愛と失恋の果てに。

動揺を隠せない私。

課長は、まだ奥さんのことが好き……?
奥さんも……?

「でもね……梨々花ちゃん。
私は、課長のことが……真剣に……」

とにかくちゃんと話をして
梨々花ちゃんに分かってもらおうとする。
だが、興奮している彼女は、

「あんたなんか……」
そう言い手を挙げようとしてきた。

叩かれる!?
私は、驚いて目をつぶろうとした。
その時だった。

「梨々花!!」
課長の怒鳴り声が聞こえてきた。

ビクビクしながら振り向くと
課長が、真っ青な顔をして立っていた。

「パ……パパ!?」
梨々花ちゃんも驚く。

「梨々花。お前は、何をしているんだ!?
やめなさい!!」
叩こうとしていたことに対して叱る課長。

課長……。

「だって、この女のせいでしょ!?
この女がパパのことをそそのかしたせいで……」

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