恋愛と失恋の果てに。
ここは、会社だし感情を抑えないといけないのは、分かっている。
分かっているけど……
課長らしいと言ったら課長らしいが
何も無かったかのような態度に傷つく。
私は、こんなに苦しんでいるのに。
「おい、聞いてるのか?」
「えっ?あ、あの……すみません」
課長に叱られ慌てて謝る。
「依頼したクライアントから是非
尾野のを使いたいと改めて依頼してきたぞ」
えっ!?
「本当ですか!?」
思わない言葉に驚く。
やった……私の企画案が通ったんだ!!
嬉しく思っていると
「それで今日そのクライアントが打ち合わせを
したいと申し出があった。
初めて通った企画だ。上司である俺も同行しよう」
えっ……!?
課長も一緒に来るの?
心臓がドクンッと高鳴る。
「は……はい。」
こんな気まずい時に一緒に行くなんて……
耐えられない。
どうしょう……。