もしも君を愛すなら……。
それが、安心出来る反面、少し寂しい。


この契約がなくなってしまえば、俺と佳穂を繋ぐモノは何一つとして、ない。 


それを自覚しているのが、また何とも言えず笑えた。


そんなことを考えている内に、当の男子生徒は何処かへ行っていた。


そして再び目を閉じようとした瞬間。


絶叫が聞こえた。


耳をつんざくような、甲高い女子の叫び声。
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