もしも君を愛すなら……。
その声に、弾けるように目を開けた俺は、女子のサッカーコートを見て目を見開いた。


「……佳穂……?」


佳穂が、地面にしゃがみ込んでいた。


その周りで、女子達はただただ叫んでいる。


気が付けば、俺は走り出していた。


「佳穂!!」


彼女の名前を叫んで、彼女の下まで全力で走った。
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