もしも君を愛すなら……。
そして友人に言われるまま告白のため、放課後の今、呼び出したのだ。


「……貴方、女子に人気の矢神慧君よね?」


凛とした、酷く美しい声音が響いた。


息を飲むほどに、美しい声。


その声に圧倒されながらも、答える。


「あー、さぁ、どうかな?」


自分で言うのもアレだから濁したが、実は俺、結構モテる。
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