もしも君を愛すなら……。
同時に、自分自身に呆れてしまう。


あいつが言った通り、転校と突然の別れが関係しているのではないか。


そんなことを考えて、また勝手な期待を抱く自分を、酷く嫌悪する。


しかし、


そういう時程、会ってしまうものなのだ。


廊下を歩いていると、前から歩いてくる、人影。


長い黒髪の、美麗な女子生徒。
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