もしも君を愛すなら……。
「あー、まあまあ? 佳穂の方はどうなんだよ。転校、するって聞いたんだけど……?」


すると、しかし何故か首を傾げて、佳穂は言う。


「転校?」


「? 違うのか?」


明らかに怪訝な顔をする佳穂に、俺も首を傾げた。


そして佳穂は、少し焦ったように、言う。


「ああ、うん。……遠くの方に、ね」
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