もしも君を愛すなら……。
それに反応した先生二人が、出てくる。


二人とも、知った顔だった。


片方は先日会った保険医の江藤先生。


そしてもう一人は……佳穂のクラスの担任。


二人とも驚いた、と言うよりしまった、というような表情で、俺を見ている。


しかし、不意に江藤先生が微笑み、言う。


「……こんにちは、矢神君。授業、始まっちゃうわよ?」
< 80 / 127 >

この作品をシェア

pagetop