もしも君を愛すなら……。
だからこそ、何故呼び出されたのか、検討もつかない。


しかも相手が、保険医ならば尚更。


「久し振り……でもないわね。この間、会ったものね」


苦笑気味にそう言った江藤先生に、俺は社交辞令の挨拶をした。


「と言っても、会話も大してありませんでしたけど」


「まぁね」


何となく、良い話ではない。
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