もしも君を愛すなら……。
慧君へ


正直、何て書いたら良いのか分からないから、本当は書かないで行こうかとも考えました。


この手紙を読んでくれている時、


私はもう、その学校に居ないのでしょう。


この間慧君に、”転校するのか”って聞かれて、少し、驚いた。


そして、嘘を吐いてごめんなさい。


本当はね、転校じゃないの。
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