もしも君を愛すなら……。
慧君。大好き。

       柊佳穂



そう綴られた、佳穂の言葉。


その内容は、俺が想像していたものとは違った。


俺が好きだと、書かれていた。


「……んだよ、それ……」


気付けば、俺の頬を滴が伝っていた。


俺はそれを拭いもせず、一人、呟く。
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