レモンのような青春は【実話】
〜第1章〜 自虐型人間と

【5月】

あれは5月頃のある日の事だった。
とある中学女子校の1年B組になった私は、いわゆるクラスの「カースト制度」というものの頂点に君臨して、みんなの指揮をとっていた。


まあ、5月だしみんなとあまり慣れていない時期だったのだからあれは仕方がないのだけれど。


私が卒業した小学校(女子校)のクラスは「カースト制度」がとても酷いところだった。私はその中でもかなり下の立場で、士農工商でいったら奴隷だったのだ。


でも、このクラスなら大丈夫。だって私がトップなんだもん。
私は、自分がいつ転落するのか、あの小学生だった頃の自分になるのかがとても怖くて、いつも「カースト制度」の上層部になりそうなグループと一緒にいるようにした。










いつからだろう。
こんな事になってしまったのは。
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