弱虫男子
第一章 つよがり
ツヨガリ
あ…またかよ。
左ななめ前の子がチェックする
白い携帯が
やたら目に付いた。
俺が欲しかったヤツだ。
半分机の中につっこんで、
隠してるつもりか?
「丸見えだよ。」
なんかちょっと
意地悪な気分になって
つぶやいてしまう。
ポケットで震え続ける
自分の携帯に触れみた。
薄っぺらくて、真っ黒で、
可愛げがない。
見なくたってわかってる。
やっぱり白のが可愛かったな。
左ななめ前の子がチェックする
白い携帯が
やたら目に付いた。
俺が欲しかったヤツだ。
半分机の中につっこんで、
隠してるつもりか?
「丸見えだよ。」
なんかちょっと
意地悪な気分になって
つぶやいてしまう。
ポケットで震え続ける
自分の携帯に触れみた。
薄っぺらくて、真っ黒で、
可愛げがない。
見なくたってわかってる。
やっぱり白のが可愛かったな。