弱虫男子
電話しよう。



そう思って開いた携帯の

ライトがまぶしすぎて


もう決心が揺らぐ。



きっと話し出したら

長くなるだろうな…


もう遅いから明日にしよう。



そうやって言い訳を見つけて

枕元に携帯を戻した。


その途端、お気に入りの着うたが

流れてきて、


彼女からの着信を知らせる。


ほら、こんなタイミングで電話くれるんだ。



もうそれだけで涙が滲んでしまう。
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