弱虫男子
そんな俺を現実に連れ戻そうと

するかのように

ナオミが思いをぶちまけた。



「いっつもいっつも

彼女の話ばっかりして、

彼女いること忘れるなって?


大丈夫だよ!


あたし、忘れたこと一日だってない!


クリスマスの日から一日だって

忘れられたことなんてないんだから!!」



ナオミは一息でそこまで言うと、

三人が消えていったドアへと


吸い込まれていった。
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