弱虫男子
泣き虫
あれからナオミは
俺に近寄らなくなった。
前川は再び
一人に戻った。
一度一人じゃない喜びを
知ってしまった前川は
どこか寂しそうで、
時々不安そうな顔もしていた。
俺は毎日毎日後悔して、
消えてしまったほうが楽なんじゃないかと
思えるくらい考えた。
でも、そんな日々は
長くは続かなかった。
小さくうずくまって
じっとこらえていれば
勝手に過ぎ去って行く。
あんなに心を痛めたのに今では、
顔を見た時や寝る前に
急に思い出すだけになっていた。
俺ってこんなもんなんだな。
俺に近寄らなくなった。
前川は再び
一人に戻った。
一度一人じゃない喜びを
知ってしまった前川は
どこか寂しそうで、
時々不安そうな顔もしていた。
俺は毎日毎日後悔して、
消えてしまったほうが楽なんじゃないかと
思えるくらい考えた。
でも、そんな日々は
長くは続かなかった。
小さくうずくまって
じっとこらえていれば
勝手に過ぎ去って行く。
あんなに心を痛めたのに今では、
顔を見た時や寝る前に
急に思い出すだけになっていた。
俺ってこんなもんなんだな。