弱虫男子
「何?ペン買うの?

俺も買っとこうかな~」



後をついて来たヤスが

彼女と同じペンを手に取った。



「ダメ!」



とっさにヤスの手から

ペンを取り上げてしまう。



「取ってみ?」



高く持ち上げたペンを取り返そうと

ヤスは何度もジャンプした。



でもあんまりしつこくする俺の足を踏みつけて、

おでんを買いに行ってしまった。
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