弱虫男子
彼女が制服のカーデガンの

そでをめくり上げると、


やぶけそうに透き通った皮膚が

顔を出した。




見てはいけないものを

見たような気になって


思わず目を逸らす。



教科書に目を落としても

頭の中の白肌は

消去できない。


俺、どうしよう。



俺はちっちゃくって

可愛いものが好きだ。


彼女も可愛いものが好きだ。

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