弱虫男子
俺はというと、

この席で食べだしてから

なんの味も感じなくなっていた。



今日もまた


”ラスイチの時間”


がきてしまう。



俺はソワソワして

座っていられなくなった。



「もらいっ」


最後の二つをつまんで

口に放り込む。



「あ!とられたよ!!」



彼女の向かいに座っていた女子が

彼女に告げ口した。
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