弱虫男子
それなのに俺はまだ

ソワソワしている。


なんだかちょっと

満たされた気持ち。


あの子を救ったような

そんな感じだった。




彼女が笑ってくれるなら

俺はバカな男でいいと


本気で思った。


笑われるのも

ちっとも苦痛じゃない。



テンッテンッ


壁に当てたボールの音を聞きながら、

誰もいないと

ここも寂しいんだと気づいた。


「ヤス早くこい~」
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