弱虫男子
「言っちゃおっかな。」


クリスマスが近いこと

理由にすればいい。



言おう!


決心して眠りについたはずなのに、

目が覚めたらもう苦笑い。



夢の中でさえ成功したことない。


いつもそう。


眠る前に誓った俺の決意は

アラームとともに消える仕組みに

なっている。



洗面所につくころには

考えることを放棄して


平気な顔した自分がいる。



伝えなきゃ、終わることもない。




それでいい。
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