弱虫男子
まさかこの中にいるとは思わなかった

みんなはその相手に気がついて


異常なほどハイになっている。



彼らは彼女の名前を連呼して

彼女を俺に押し付けてきた。




ほらね。



みんなが、彼女の答えを

一つに絞ってくれる。



選択肢なんか、ない。



少なくとも、

彼女や俺みたいなタイプにとっては。



うなづいた彼女は笑っていた。
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