弱虫男子
「どう?」


くるっと回って見せた彼女に即答する。


「ヤバイ。ほんっとに可愛い。」


今度は彼女が顔を赤らめる番だった。



大胆なくせにこんな時だけ

急にモジモジするんだから


もうお手上げだ。


デカ過ぎるカーデガンから

ちょこんとのぞく

指も、スカートも、


完璧だった。


なんでだろう。



あんなにサエなかった俺のカーデガンが

こんなにも可愛い。

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