弱虫男子
「ごめんごめん!!

本当に付けると思わなかったんだもん。

でもありがとね。

明日絶対付けてくるから!」



「俺もう絶対つけてこないよ」



この黄色いクマより、

浮かれてた自分が恥ずかしい。



俺が照れ隠しではいた台詞に、

彼女はほっぺたを膨らますことで

応戦した。



スネた振りした彼女の顔を

赤ちゃんをあやすみたいに覗き込む。



「うそうそ!

毎日抱いて寝るって!!」



口を尖らせた彼女はふざけて、


「それはキモイよ~」


と言った。



「やらねーよ。」


思いっきり力を抜いてしたデコピンに

彼女は大げさに反応する。

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