弱虫男子
今夜もクマを引き連れて
ベッドにもぐりこむ。
心ではこいつに彼女の名前を
つけているんだけれど、
声に出すのだけは
何とか踏みとどまっている。
最初はぬいぐるみと寝るなんて
なんか後ろめたかったのに
そんな気持ちも、
もうすっかり消えていた。
「なぁ、俺ばっか好きなのかなぁ?」
返事はない。
「こんなはずじゃなかったんだ」
言いかけてのみ込む。
口に出すのも怖い。
もう、限界かもしれない。
ベッドにもぐりこむ。
心ではこいつに彼女の名前を
つけているんだけれど、
声に出すのだけは
何とか踏みとどまっている。
最初はぬいぐるみと寝るなんて
なんか後ろめたかったのに
そんな気持ちも、
もうすっかり消えていた。
「なぁ、俺ばっか好きなのかなぁ?」
返事はない。
「こんなはずじゃなかったんだ」
言いかけてのみ込む。
口に出すのも怖い。
もう、限界かもしれない。