弱虫男子
そんなわけない。

知ってるよ。


でも、もしかしたら…

ってそんな期待が


俺に大切なヌイグルミを捨てさせた。



そして冷たいシーツの中、

俺は俺の身体を温める。




こうやってみんな大人になるのか?



もう夢なんて見ていないけど

まだ子供でいたいんだ。



冷たい床に転がるクマから目が離せない。

心がまだすがり付いている。


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