長い一日が私の短い一生。

私はお母さんに言われた通り,部屋へ日記を読みに行った


私が高校生とかお母さんももう歳だな,なんて失礼なことを考えながら。



「え、昨日私日記こんなとこに置いたっけ?」


と思ったことを口に出してみるが,返事が返ってくるわけでもない


まぁ,いっか!!なんて思いながら机の上に置いてある日記を開く。


確かまだ始めの方だったかな,新しいノ-トだったし。なんて思いながら日記の始めの方をめくる。



「あれ、、?何でこんなに後ろのペ-ジなの?」



昨日書いたのは,始めの方のペ-ジだったような。なんて昨日の事を思い出す。


あれ?私の思ってる昨日は本当に昨日?なんて柄にも無いことまで思ってしまう始末。



ガチャ




そんなことを考えていると部屋が開いた。




「あれ?お母さんど-したの?」




部屋を開けたのは,私に日記を見にいけと言ったお母さんだった。



「も-毎朝言わないといけないの!?」



なんて訳の分からない事をひとりで言っている。やっぱもう歳かな?




「あのね、茉知はね、中学生の時から記憶がないの!!」



なんてこんなことまで言い出す始末。本当にお母さん歳??




「は、え!?」




「もうだから、日記みたでしょ?茉知は毎日毎日記憶がリセットされる感じな体質!!わかった!?」




突然こんなことを言われて普通の人はすぐ信じられるだろうか?否、これをすぐに受け入れられる人は,偉人か何かだと思う。




「は?何言ってるの?!あ、確かにお母さん老けたような。。。」



驚きの余り口を滑らせてしまう。



「あんたねぇ!?はぁ、、、」



でももう信じるしかなかろう。。等とだんだん思えてきた。



「もういいよ母さん!!母さんの娘は単純だよ!!!!!信じるよ!!」


ヤケクソだぁぁ!!なんて思い,叫ぶ。



「今日の茉知はいちだんと元気ね。。普段はもっと静かなのよ??」



なんてお母さんが言ってるのは勿論私の耳に届いてるわけなく,風に乗って流されてしまう。



「さ、茉知、日記読んでからご飯食べて学校行きなさい!!」



お母さんに急かされ,私は急いで日記を読む。




「え、なんか超楽しそう。。。」



日記を読んだ感想のが 超楽しそう。。 というのは少し危険な気がするが,いいだろう。





「んじゃ、いってきま~す!!」




朝ごはんも食べ終え,急いで家を出る。




「今日の茉知は凄く元気ね。。」



なんてお母さんが頭を抱えているのも知らず。
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