長い一日が私の短い一生。
「では,個人で黒板にやりたい種目の所に名前書いてくださ-い」



学級委員が呼びかけると,皆が一斉に話し出す,



「種目なにでる-??」



「え-,やっぱりあれでしょ,借り物競争でしょ~」


「え-でもあれは見る専の方が楽しくない?」



などと,それぞれに話をしている。



明日の私は何がしたいのかな,なんて不意に考えてみる。けれど,明日の私がどんな人なのかも知らないし,知って変わることでもない。

人気がない種目がいいかな。と思い,皆が書くのを待つ。
< 3 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop