大切なきみへ
それでも君を
(花華side)
「バスケ部のマネージャーやんない?」
…え?
「もうマネージャーいるんじゃないの?」
「まあねーでも1年に1人と2年に1人だし
谷村 綺世って知らない?」
だ、誰?
「…知らないんだねー?
明日から夏休みだし
合宿あるからさーそれだけでも参加してよ」
「うん、合宿なら手伝う〜」
三浦くんってエスパーじゃないかと思う
しんどいときを分かってくれて、
側にいてくれる、そんな人
「ん、じゃあここに名前書いて」
「はい、入部ありがとー」
え?
「なに、気づかなかったの?
これ、入部届けだよ」
「え?」
待って待って待って…!