大切なきみへ


(蓮side)



花華と別れてから、俺の毎日はまっくらになった



電話が楽しみであんなにはやく帰りたかったのに、今は少しでも長くバスケをしていたい。




「なぁ!蓮、最近元気なくない?

…ドッチボール大会のこと?」





「悪い

…違う、彼女のこと」




「なんかあった!?」


こうして心配してくれる光希がありがたい



「別れた」





「は!?…なんでだよ」




「ごめん、今は言いたくない」



ごめんな、光希



「…まぁ話せるようになったら話せよな!」





「おー、ありがとな」




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