大切なきみへ



「ただいまー」


重苦しいドアを開けて家に入る



「おかえり〜」



リビングにはいると、いつも笑顔でそう言う母さん



…今日の夕食はカレーだ



自分の部屋には寝る時以外行かない



…花華と電話してた場所だから

そして1人になると考えてしまうから

連絡して好きだって伝えそうになるから



…振ったのは、自分のくせにな、


それでも花華が好きで




「馬鹿みてぇ…」




こうするのがほんとに最善策だった?


お互いにとって最善策だった?



なんて後悔ばかり浮かんでくる










< 119 / 274 >

この作品をシェア

pagetop