大切なきみへ
「ただいまー」
重苦しいドアを開けて家に入る
「おかえり〜」
リビングにはいると、いつも笑顔でそう言う母さん
…今日の夕食はカレーだ
自分の部屋には寝る時以外行かない
…花華と電話してた場所だから
そして1人になると考えてしまうから
連絡して好きだって伝えそうになるから
…振ったのは、自分のくせにな、
それでも花華が好きで
「馬鹿みてぇ…」
こうするのがほんとに最善策だった?
お互いにとって最善策だった?
なんて後悔ばかり浮かんでくる