大切なきみへ



「ありがとうございます、林さん」





ニコッと笑顔で去って行った



…この人は好きじゃない







「久下おかえり
今日傘忘れたの?」




「え!?なんで分かったの?」





「普通外いく時は傘さすんだから濡れないだろ」




「ああ!」



急にあたふたして、
髪の毛とか整え始める彼女に自然と笑みがこぼれた




「じゃあ門で待ってる

用意遅いんだから急ぎなよ」





「りょうかい〜」












…こいつが敬礼するのは破壊力満点だと思う






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