大切なきみへ



「あ、三浦じゃん、1人ー?」



桃原さんじゃん



「うん、久下熱で休み」



「え?はな熱でたの?


じゃあ一緒に行こ〜」





「いーよ」



「吹奏楽部朝練あんの?」



「そうだよ!」


中学の頃からまぁまぁ話す仲で、クラスが一緒になることもはじめてではない




そしてそれからたわいもない話をして、バスを降りた




「ねぇ三浦、ありがと」




「なにがー?」







「はなのことありがとう」




「なに言ってんの」



と言って、分からないふりをした





< 132 / 274 >

この作品をシェア

pagetop