大切なきみへ
「蓮良かったな、殴りあいして」
…色々間違ってんぞ光希
「殴り合いは良くなかったけど
色々迷惑かけてごめんな」
するとへらっと笑って、
「友達だからな!」
いい奴だなほんと。 あほだけど
「俺さー夏休み彼女に会いに行こうと思う」
「俺も行く綺世に会いたいから一緒にいこーぜ」
予想どうりすぎる光希の反応を聞いてると笑いがとまらなくなってきた
「おい!なに笑ってんだよ!」
「悪い悪い。ん、行こう
バスケのさ練習試合で行くからさ、俺そっから1週間くらいそっちにいようと思って」
部活は休むことになるけど、と一応つけたす
「そーしようぜ!よっしゃ勝つぞ!!」
「だな」
花華を目の前にしたら俺の意志はすぐに変わってしまうかもしれない
それでも俺はあいつに会いたい
自分勝手だな なんて考えてまた少し気が重くなった