大切なきみへ

三浦くん


「ううん〜」



「のわりにはひどい顔だね?」


「うるさっ「大丈夫だから、俺がついてる」」


なんてイケメン



「試合頑張ってね?」



「うん、任せて」


そう言って笑って、コートに入っていった三浦くんは蓮の学校に負けてしまった


接戦だった







惜しかったなあ…なんて少しいじけながら水道で洗いものをしていると



「お、可愛い子発見!」


…え

「この子じゃね?蓮の元カノ」


う、も、元カノ…

少しぐさっときた言葉




「久下花華ちゃんだよね?」




なんで名前を?




「当たりじゃね?

びっくりしてんじゃん可愛いー」




「…ってことは今は彼氏いないんだ?」



ど、どうしよう…だれ?






なんて困っていると、確か蓮が助けてくれた






「あ!!」




なんだろう話って


…少し期待してしまう自分がいやになる




「どうしたの考え事?」


ちょっと面白ろそうに聞いてくる三浦くん


そういえばこの人かなり不機嫌そうに帰ろって言ってくれたんだった


うん、さっきまで怒ってたのに

いつもの黒い笑顔で



でも、怒ってても帰ってくれるんだ

そう思うとすごくくすぐったくなった




「さっきからぼーっとしたり叫んだと思ったらニヤニヤして何」







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