大切なきみへ











「あのさー
林先輩たちになんかされてんの?」





…え?



「な、なんで?」




「別に勘だけど?」




「まさか!何もないよ」





三浦くんは、鋭い




「だったら目見て言いなよ」





「もう一回聞く


林先輩たちになんかされてんの?」




…やっぱりこの人に嘘はつけない






「…うん」



そう言った瞬間、三浦くんの表情は少し歪んだ








< 178 / 274 >

この作品をシェア

pagetop