大切なきみへ
「は、林先輩…」
林先輩が立っていた
「あーなるほどね?綺世味方につけようとしてたのね?」
た、たしかに林先輩からしたらそう見えちゃう!
私やらかした、
「ねぇ〜綺世もさぁ、前に戻りたいの?」
前?
わけが分からなくてキョトンとしていると
「教えてあげよっかぁ?綺世が入ってきたばっかの時、3年のマネージャーにずっといじめられてたんだよね〜?」
「…やめてください!その話」
「戻りたい?
なーんてね、あたしにとって今1番邪魔なのは久下ちゃんなんだよね」
どんなときも笑顔な林先輩の顔に笑顔はもうないから、かなり怒ってることがひしひしと伝わってくる、
ちゃんと今日言わなきゃだめ
「あたし今かなり腹立ってるから何するか分からないよ?」
ほんとになんなの、この人!
もう情報量多くてなにがなんだか分かんないけど!
「なんなんですか!いじめてたとか、邪魔だとか!仲間はずれにして楽しんでるんですか
私辞めないです、絶対」
「ふーん、あっそ?」
林先輩はハサミを持って近づいてきた
冷や汗が流れるけど、怖くて体が思うように動かない