大切なきみへ
「できましたよ〜。手の絆創膏かなり滲んでいたので変えておきました!」
美容師さんが、絆創膏変えてくれるなんて三浦くんのすごさに改めて驚いた
肩につかないくらいのボブ
右側には編み込み
「ありがとうございます。3000円でしたよね?」
え?
「私払うよ!」
「ちょっとかっこつけさせて」
って言ってレジに向かって行った
「ありがとうございました〜」
美容師さんが見えなくなったところで
「ねえ!三浦くん払うよ?」
「もう払ったし、いーよ。それにこんな怪我させたしね」
三浦くんのせいじゃないのに、
「でも!」「はいはい、じゃあ誕生日プレゼントちょーだい。」
「いつ?」
「12月24日」
クリスマスイブだ〜!
「わかった!たのしみにしててね?」
「はいはい、明日の部活無理するなよ
じゃーね」
あ!
「まって!ありがとう!」
「うん。
似合ってるんじゃない、髪」
と言って帰って行った