大切なきみへ
「まあせいぜい2人でいちゃいちゃしてろ!」
黒瀬くんがやけくそにいうから思わず笑っちゃうよ
「ね〜、黒瀬こっちこっち!花火しよ!」
百合の声が聞こえて、黒瀬くんはそっちにかけて行った
「どの花火する?」
「なんでもいいよ、花華ふたつ選んで」
「りょうかい!」
よかった、蓮と普通に話せてる、
「うわっ、危な」
「あ!ごめん!」
「花華に花火は危険だな」
…あ、久しぶりの蓮の笑顔だ
思わず私も笑顔になる
「あのさ、」
「バスケ部のマネージャーやってるのはなんでだよ?」
思わず顔がこわばった
この話をするのは今でも少し勇気がいる
「あの、ね…私熱中症で倒れちゃって、ドクターストップがかかっちゃったの、運動に」
「…え?」
「あ、運動ぜんぶだめなわけじゃないよ?部活がだめで」「ごめん」
少し震えた声言う蓮に抱きしめられた
「蓮?」