大切なきみへ
ふたりの王子様
(奏side)
少し伶と話してたすきにいつのまにか2人がいない
…くそ
「三浦くん!」
でもイライラしててもこの声を聞くとどうでもよくなる
「何」
「この花火しよ〜」
「はいはい」
かなり派手な花火選ぶね
「これ激しいやつだけど大丈夫?」
「大丈夫!」
…俺が大丈夫じゃないんだけど
「先言っとくけど誰もいないとこ向けろよ」
「うん!」
「綺麗だな」
「あのね三浦くん」
「ん?」 「お祭り早めに待ち合わせしよ」
「別にいいけど
なんで?」
打ち上げ花火もあんのに
久下はふふ〜と笑うだけで何も言わなかった
*