大切なきみへ
君だけは、譲れない
「関東大会まで残り1週間、気引き締めていくぞ!」
「はい!」
「なーんか気合い十分だね」
微笑ましそうに部員を見てる綺世ちゃん
「だね〜」
バスケのルールもスコアの書き方も覚えて過去のスコア表を見ると、蓮の学校がどれほど強いかよくわかる
やっぱ強豪校なんだなぁ
「谷村久下ー水もうなくなる」
「水の減り早すぎ」
って文句を言ってるけど顔は嬉しそうだな
綺世ちゃんは結構ツンデレだ
「何笑ってんの、水入れにいこ」
「はーい」
「大会に向けてなんか部員にいつも作ってたんだけど、今回何がいいと思う?」
うーん
「ミサンガとか?」
「前あげた、キーホルダーも」
うーん、
「あ!タオルは?刺繍して渡すのは?」
「ナイス!それでいこ、忙しくなるね」
「うん!」
あ、私そういえば刺繍得意じゃない気が…
っていうか苦手な気がする