大切なきみへ


「ごめんな

もう決めた」



「ううん、…何が決まったの?」


答えを聞くのなんて怖いけど


「今は秘密」


それ気になるやつだよ〜…

「え?ねえ?気になる!」


「はいはい」


蓮がこうして笑顔でいてくれるなら


元気を戻してくれるなら


…秘密なんて気にしない




いやちょっとは気になるけどね



「じゃあ花華、放課後7組行く」


「うん、ばいばいっ」


蓮と同じ学校に来れてよかったなあ、クラスにも何人か友達ができてたのしい


勉強頑張ってよかった〜


「おーはよ!」


「おはよ〜百合」





百合は私の最初の友達






入学したての頃 よし、早く友達つくらなきゃ。

そう意気込んでいると


「花華ちゃん…だよね?

私、桃原百合(モモハラ ユリ)!!よろしくね」


わぁ、すごい可愛い…



「そうだったよ

…ん?よろしくね〜」


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