大切なきみへ
「ごめんな
もう決めた」
「ううん、…何が決まったの?」
答えを聞くのなんて怖いけど
「今は秘密」
それ気になるやつだよ〜…
「え?ねえ?気になる!」
「はいはい」
蓮がこうして笑顔でいてくれるなら
元気を戻してくれるなら
…秘密なんて気にしない
いやちょっとは気になるけどね
「じゃあ花華、放課後7組行く」
「うん、ばいばいっ」
蓮と同じ学校に来れてよかったなあ、クラスにも何人か友達ができてたのしい
勉強頑張ってよかった〜
「おーはよ!」
「おはよ〜百合」
百合は私の最初の友達
*
入学したての頃 よし、早く友達つくらなきゃ。
そう意気込んでいると
「花華ちゃん…だよね?
私、桃原百合(モモハラ ユリ)!!よろしくね」
わぁ、すごい可愛い…
「そうだったよ
…ん?よろしくね〜」