大切なきみへ

雨、嫌いなはずなのに


校門の前で部活が終わるまで待っててくれたの?



私傘持ってきてないのなんで知ってるの?



「…っ」


「もう…っわけわかんない」


どうしようもなく泣きたくなったときにはもう涙はでていた


わけわかんないまま泣き続けて、顔がぐしゃぐしゃのまま家に帰った










〜♪




「もしもし?」


「おー」


「明日会えるの覚えてる?」


「あ!」


「忘れてたな?」

「ちょっとだけ」


明日、蓮がこっちに遊びに来るから空港に迎えに行く約束してたんだった!


蓮の学校は始まるのが少し遅いみたい



「大丈夫?」

「ん?」


「…なんか声元気ないから」


< 231 / 274 >

この作品をシェア

pagetop