大切なきみへ
「…っ待って!」
息切れをしながらなんとさ叫ぶと、かなり驚いた顔をした三浦くんが振り返った
「…久下」
「っあの、!」
息切れしてるからうまく言葉がでてこない
「いーよ、ゆっくりで」
と言って公園のベンチに移動してくれた
「で、落ち着いた?」
「うん」
緊張しているせいで声が震える
「部活辞めるの?」
「…まあね」
「なんで…っ」
思わず涙声になって、泣きそうになっている自分に気づいた
「…もうどうでもいい、全部疲れた」
「なに泣きそうになってんの、期待するんだけど」