大切なきみへ
「目はれてる」
さっきまで笑ってた三浦くんが急に顔を覗きこんで言う
「今日なんかまぶた重いの」
「ごめん俺が泣かしたから」
と言ってバックから水筒をだして
「バス乗ってるとき冷やしなよ」
「えっありがと〜」
“発車しますご注意下さい”
「蓮とどこまでいったの」
!?
珍しくちょっと言いにくそうに、でもちょっと面白ろそうに聞いてきた
ほんと何考えてるか分からない〜、
「駅前のショッピングモールかな」
「…あの違うからどこまでってそっちじゃない…」
クスクス笑って言う
「え?何?」
わたしの質問には答えずずっと笑っている
「やっぱりいーよもう」
勝手にひとしきり笑ったあと呆れたように言った