大切なきみへ





「…ありがとう

絶対幸せになってね」




花華は泣きながら笑顔で言った




「…っあと私っ……はじめての彼氏が蓮でよかった

ありがとう」



つられて泣いてる俺はダサすぎる



「うん、俺も」














「あー俺良いやつだな」



ははっと笑いながら、さっきのダサいのを思い出して苦笑いになる



今はもういないさっきまで花華の座っていた席を見てもう花華は俺の彼女じゃないって自覚する



あまり人のいないカフェを選んだけど、それでも何人かはいるからさっき2人が泣いてた時はかなり注目を浴びてたんじゃないか



「水付け足しますね」



「ありがとうございます」



まあ今日くらいまわりの目なんかいっか




すぐに涙腺は緩いで視界ははっきりしなくなった





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