大切なきみへ
「大丈夫ですか?
…すみません閉店時間です」
店員さんが申しわけなさそうに声をかけてきた
あれ、いつのまにか寝てた
…もう8時か
「すみませんすぐ出ます」
カフェを出て、ばあちゃん家に向かう
「蓮じゃない?」
「おー」
まさか今会うなんてな
今会いたくないランキング1位なんだけど
俺の顔を見た奏はちょっと驚いた顔をした
…そんなやばいか、顔
「学校いつから始まんの?」
奏は顔のことになにも触れなかった
「明後日」
「で、奏部活は?」
「行ってるよー」
「そっか」
良かった