大切なきみへ




この前キスしてるの見たとこなんだけど



混乱してる頭を必死で整理する



「じゃあ」


蓮は頑張れ、とでも言うように肩をたたいて歩いていった



「…はー……何?ほんとに」






謎が多すぎるけど間違いなく嬉しかったのは事実




「明日部活オフじゃん」



すぐにでも聞きたい










“ピンポーン”


インターフォンを押すとめずらしくすぐ久下が顔を出した





「おはよ〜」



「おはよー」



なんか今日も目の下が赤い気がする


「昨日寝た?」


「え?うん」


キョトンとしてる顔も可愛いけど




「昨日なんかあったー?」



まあたぶん蓮とのことなんだろうけど知らないふりをした

「え、うん?ないよ」



明らかに目をそらす



「あっ!バスちょうどきた!」



< 251 / 274 >

この作品をシェア

pagetop